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口臭の原因は、もしかして歯周病?
2016/01/12
ふっとした時、相手の口臭が気になった事はありませんか?
そんな時、自分は大丈夫かな?と心配になったりはしませんか?
では、口臭とはどんなものか、その原因はなんでしょうか?
1.口臭とは?
吐く息が臭いと思ったことがあるという人も多いのではないでしょうか?
文字通り口から出る悪臭のことです。
他人の口臭には気づくことができても、
自分の口臭には、なかなか気づくことができません。
口臭は、口の中の細菌が主にタンパク質を分解した時に起こるもので、
むし歯、歯周病、内臓、精神的なトラブルによるもの、食べ物によるものなどさまざまです。
では、その原因はなんでしょうか?
2.口臭の原因は歯周病!
口臭の原因のトップは、歯周病だといわれています。
口臭が強い人は、歯周病になっている人の割合が多いようです。
歯周病とは、
歯周ポケット(歯と歯茎の境目)にプラークが溜まると、
細菌に感染した歯茎が赤く腫れたり、血や膿が出やすくなる病気です。
この血や膿が口臭の原因となっているのです。
細菌の増殖でガスが発生し、それだけでも口臭の原因となります。
口臭の主なニオイ物質は、このメチルメルカプタンや硫化水素などの
揮発性硫黄化合物です。
《揮発性硫黄化合物 主な3種類》
硫化水素(卵の腐った臭い)
→磨き残しや舌苔が原因
メチルメルカプタン(玉ねぎの腐ったような臭い)
→むし歯菌や歯周病菌が原因
ジメチルサファイド(キャベツの腐ったような臭い)
→胃や食生活が原因
その中で、歯周病の臭いの主な物質は、メチルメルカプタンと硫化水素です。
歯周病からくる口臭は強烈な臭いを発します。
⒊口臭の改善とは?
口臭を早く改善したい場合は、やはり歯周病の治療を行うしかありません。
歯周病の治療とは、
歯の周りや歯茎の中に溜まった汚れやバイオフィルムを取り除くことです。
バイオフィルム→歯周病菌を含む細菌が集まってる状態です。
汚れ→歯に硬くこびり付いている歯石と呼ばれる硬い汚れです。
この歯石を取り除くことが、歯周病の治療のひとつです。
●水分をこまめにとる
こまめに水分補給を行いお口の中が乾燥させないように工夫しましょう
舌の汚れが口臭の原因になるので 歯磨きをした時に一緒に舌を磨く
プラークが付着しやすい咬合面、歯間部、歯頸部を理解して
ブラッシングを行うことが大切です
歯ブラシでは汚れの取れにくい歯と歯の間の汚れは
フロスや歯間ブラシを使用する
口臭予防としてはブラッシングの補助的な物として考えた方が良い
《当院で使用している歯磨剤&うがい薬》
環境を作る(唾液線マッサージ)
しっかりブラッシングをすることが大切です。
歯周病の自覚症状がなくても、なんとなく口臭が気になっている人は、
気付いた時はかなり進行している事もあります。
歯周病になってしまうと、改善することが難しい病気でもあります。
進行は止めることは出来ますが、完治はしません。
治療を行なって一時口臭が治っても、歯周病が再発すると口臭も出てきます。