矯正歯科
矯正治療とは
顔つきや歯並び噛み合わせに、悪影響を及ぼしている色々な原因を取り除いて、きちんと噛み合うようにしてきれいな歯並びにする歯科治療です。
顔つきや歯並び噛み合わせに悪影響を及ぼしている原因
- あご下あごの前後、左右のずれ
- 歯が邪魔して下あごがずれる
- あごの大きさと歯の大きさのずれ
- 指しゃぶり、頬杖をつく、悪い姿勢などの癖
- 耳鼻科的な病気(鼻で息ができず口呼吸をしている人)
- 悪い食習慣
- 先天的な異常
などがあります。
矯正治療の流れ
矯正治療でもっとも大切なことは歯を支えている土台、すなわち上下のあごのバランスをとることです。したがって、あごが発育中か発育終了かで治療の流れが違います。
一期治療(あごが発育中の人の治療の流れ 5~12歳)
- 矯正相談
- 矯正検査
- 診断、治療方針の説明
- 一期治療(主にあごの成長のコントロールと前歯の治療)
永久歯列完成まで経過観察 - 二期治療(マルチブラケット)
(永久歯の仕上げ、歯を抜くことあり、2年前後) - 保定
(歯の後戻りを防ぐ治療) - 経過観察
※一期治療だけで終了することも少なからずみられます。
二期治療(あごの発育が終わった人の治療の流れ)
- 矯正相談
- 矯正検査
- 診断、治療方針の説明
- マルチブラケット治療
(歯を抜くことあり、2年前後) - 保定
- 経過観察
矯正治療費用について
- ● 相談料 ¥2,000
- ● 基本検査料 ¥30,000
レントゲン撮影 型取り 口腔内写真 顔貌写真 などの資料を採得します。 - ● 診断料 ¥30,000
資料に基づいて様々な治療法についての説明とそれぞれの治療効果ならびにリスクについてお話しします。
また治療期間や費用についての詳細をご説明いたします。 - ● I期治療(小児早期治療)¥150,000~180,000
指しゃぶりなどの口腔習癖による開咬の改善、1歯からの反対咬合の改善、前歯のみの配列、あごの拡大が必要な症例など小児の早期に治療したほうが良いケースのみ治療を行います。 - ● II期治療(永久歯列完成後の治療)
基本施術料 ¥100,000(I期治療よりスタートしている方には必要ありません。)
審美ブラケット ¥170,000 × 2(上下)
メタルブラケット ¥150,000 × 2(上下)
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名:インビザライン) ¥800,000
矯正用インプラントなどの追加装置 ¥25,000〜80,000
ホワイトワイヤー ¥50,000 - ● 保定 ¥55,000
上の歯にはクリアなマウスピース保定装置、下の歯にはワイヤーの固定式保定装置をお付けいたします。 - ※以上の料金には消費税がかかります。
- ● 調整料 ¥5,500(消費税込み)
(I,II期治療期間で装置装着後、月1回程度の来院となりますがその時にお支払いいただきます。)
※マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名:インビザライン)ではかかりません。 - ● 経過観察料¥3,300(消費税込み)
(I期治療後永久歯列完成までの経過観察期間、II期治療終了後の保定期間は3~6ヵ月に1度の来院となりますが、その時にお支払いいただきます。)
矯正治療のメリット
審美性
歯並びがきれいになることで、歯並びだけではなく、顔全体の印象が変わります。
咬み合わせ
咬み合わせがよくなることで、食べものを歯で咬み切ったりする咀嚼(そしゃく)機能が改善し、唾液の分泌が促され、消化促進、味覚の向上の効果があります。
虫歯・歯周病のリスクが軽減
歯並びが良くなることで、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが低減します。矯正歯科治療は、お口の健康を守るための予防的治療でもあります。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感・痛み等がありますが、数日間~1,2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。
そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。 - 装置や顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者様の協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は装置がついているため歯が磨きにくくなります。
むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧な歯磨きやメンテナンスの受診が重要です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。 - 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。
また、歯ぐきがやせて下がることがあります。 - ごくまれに歯が骨と癒着していて、歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで、神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせもの( 補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置がはずれた後、保定装置を指示通りしようしないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置がはずれた後、現在の咬み合わせにあった状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凹凸が生じる可能性があります。
加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
その場合、再治療等等が必要になることがあります。 - 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。