歯の豆知識コラム一覧へ
腎疾患と歯科治療との関係
2016/06/27
腎疾患の服用薬に注意が必要?
腎炎の治療としての血小板凝集抑制薬や抗凝固薬の服用は、血が止まりにくくなるため
歯を抜いたりなどの出血を伴う歯科治療の前は中止する必要があるかもしれません!
※血小板凝集抑制薬、抗凝固薬には様々な種類がありますよ!
また、副腎皮質ステロイドを服用中の方は感染性病変の悪化や易感染性に
注意が必要です。歯科で投与される非ステロイド系消炎鎮痛薬は、腎血流低下による
腎機能低下や、ときにはネフローゼ症候群をきたすことがあるため腎疾患のあられる方には
できる限り使用を控えるようにします!
※ネフローゼ症候群→ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、
それに伴って血液中の蛋白質が減少するため、浮腫(むくみ)、
血液中のコレステロールなどの脂質の上昇等が現れる病気です。
腎疾患とむし歯、歯周病リスク!?
腎不全の原因として糖尿病がある場合には、
唾液の分泌量が減少するので、むし歯が多発しやすくなります。
また、感染に弱くなっているので歯周病が重症になる傾向があるんです。
高血圧に伴う腎不全の場合には、血圧を下げるための薬を服用しているため
口の中が乾きやすくなったり、副作用で歯ぐきの増殖がおこります。
この他にも腎疾患は様々あり、状態に応じて歯科治療での対応もかわります。
腎疾患をお持ちの方は必ずお知らせください。
全身疾患と歯科治療の関係は難しく沢山疑問点があると思いますので
何か気になることがありましたらお気軽にお尋ね下さいね!