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歯周病と喫煙
2015/07/11
日頃行っているメインテナンスに関する院内勉強会を受けて、歯周病と喫煙の関係を患者さんにもっと理解をしていただきたいと思っています。
喫煙でニコチンの血管収縮作用や、一酸化炭素とヘモグロビンの結合による酸素不足により、必要な栄養や酸素が歯肉まで十分な供給がされず、
栄養不足状態にになります。また傷を治そうと組織を作ってくれる細胞の働きまで抑えてしまい、歯肉は治りにくくなります。
歯の表面には「ヤニ」が残り、歯の表面がザラザラしてよごれや細菌が張り付きやすく、炎症の元となる汚れが残りやすい。
そのため歯周組織を破壊しやすく、非喫煙者に比べると2〜8倍歯周病にかかりやすく、また治りにくいのです。
せっかくメインテナンスで定期的に来院されているなら、タバコがいかにリスクがあるものか、私たちも説明していく義務があります。
また、禁煙された上でメンテナンスを受けられたとしたら、この危険性は下がり、治癒の効果が高まります。
自分の意思で禁煙が成功された方も数多くおられますが、難しい方は薬局でニコチンガムやニコチンパッチを購入するか、禁煙外来での治療を受けることができます。禁煙は全身疾患のためにも重要です。
私たちは是非禁煙をおすすめします。