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砂糖のとりすぎは、肥満や糖尿病、むし歯などの大きな原因です‼︎
2019/09/04
甘党の人にとって甘いものをやめるのは難しいことですね。
そこで、砂糖以外の甘味料を使った飲み物やお菓子を選ぶ人が増えています。
甘味料は砂糖よりも低カロリー、またはカロリーゼロのものもあります。
糖質系甘味料
カロリーのある甘味料で栄養甘味料とも呼ばれます。
砂糖のほかブドウ糖、果糖といったでんぷん由来の糖や、オリゴ糖、乳糖といった糖、
人工的に作られたエリスリトールやキシリトールといった糖アルコールがあります。
(1)砂糖
白砂糖、グラニュー糖、三温糖、きび砂糖、黒砂糖など
(2)でん粉由来の糖
ブドウ糖、果糖、麦芽糖、水あめ、異性化糖、イソマルトオリゴ糖、トレハロースなど
(3) その他の糖
フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラフィノース、ラクトスクロース、乳糖、はちみつ、メープルシロップなど
(4)糖アルコール
ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトールなど
ダイエットを助ける強い味方です。
甘味料のおかげで甘いものを我慢せずに食べられるのは嬉しいものの、
そもそも甘味料は健康にいいのか不安を抱く人も多いようです。
キシリトール(糖質系/糖アルコール)の効果
キシリトールにはむし歯予防の効果が広く言われています。
これは口内細菌がキシリトールの糖質を利用できないためです。
健康効果
むし歯の原因となる「酸」を作らないうえに、歯の再石灰化をうながすため、むし歯の発生と進行を防いでくれます。
口腔内細菌がキシリトールの糖質を利用できないためです。
1980年以降、WHO(世界保健機構)でも、キシリトールはむし歯を防ぐと認められました。
カロリーの有無
砂糖と比べてカロリーが25%低い。
甘みの強さ
砂糖と同じくらいの甘み、砂糖に似たまろやかな味で清涼感があります。
原料
シラカバやカシなどの樹木や野菜、果物に含まれている天然由来の成分から作られます。
価格
キシリトール入りガムは、ほかのガムと同等の価格。
その他の特徴
・骨粗しょう症を予防する効果も。フィンランドの研究で歯だけでなく骨にも良い影響を与えることがわかりました。
・保湿効果が高く、化粧品にも利用されています。
エリスリトール(糖質系/糖アルコール)の効果
健康効果
血糖値に影響を与えず、食後のインスリン放出も抑えられるため、糖尿病の方も安心して使えます。砂糖の代用にすれば、糖質制限が出来るので、ダイエットにも効果的。
カロリーの有無
カロリーはゼロ!
厚生労働省のエネルギー評価法によりエネルギー値が0kcal/gと認められている唯一の糖質です。
甘みの強さ
砂糖の75~80%ほどの甘みがあり、清涼感のあるすっきりとした後味。
原料
キノコや果物、発酵食品に含まれている糖質やブドウ糖を原料に、酵素を作用させて作られています。
価格
甘味料の中では比較的安価。
その他の特徴
・むし歯の原因になる酸を作らないので、むし歯になりにくい。
・下痢を起こしにくい。
※糖アルコールを多量摂取すると、一時的におなかが緩くなるので注意が必要ですが
エリスリトールは緩下作用を起こしにくいのが特徴です。
市販製品名
パルスイート(味の素)
エリスリトールは歯周病菌のバイオフィルムの形成を阻害するなど、歯周病予防にも
効果があることが示唆されています!
エリスリトールはキシリトールよりもむし歯になりにくい!と言われています。
現在、エリスリトール配合の歯磨剤や、歯面、根面の清掃用のエリスリトールエアフローパウダー販売されています!
今後はエリスリトールの商品化が進むかもしれませんね!