歯の豆知識コラム一覧へ
年に2~3回は定期健診を
2016/01/29
歯周病は定期健診が大事
歯周病はかなり進行するまで自覚症状がないため、かなり重度になってから、はじめて受診される、というケースがあります。
中には、全く治療の跡がないきれいな歯がグラグラになってしまって、抜くしかないという場合もあります。
こうならないためにも定期健診が大事です。
何歳から歯周病に気をつければいい?
歯周病の原因は磨き残しで歯にできたプラーク(バイオフィルム)。
ですからむし歯と同じく歯がはえた時から注意する必要があります。
子どもさんの場合はむし歯予防の歯磨きができていれば、それで歯周病予防にもなっています。
ただ、この時期からすでに歯周病予備軍はいます。
学校健診の紙で歯肉炎に〇がついた子どもさんです。
『むし歯じゃないからいいや』、と思わずにブラッシング指導を受けてくださいね。
治療終了!そこからがスタートです
歯周病の治療後にメンテナンスを受けた人が、その後の10年間で失った歯の数は、受けなかった人の2分の1というデータがあります。
メンテナンス
歯周ポケット検査
チクチクする感じがイヤ!という方もありますが、歯周病進行を見つける大事な手だてです。この検査をして歯ぐきの溝から出血する箇所が多い場合は炎症がある、ということで、歯周病が進行しつつあると考えられます。
磨き残しのチェック
歯周病は原因がプラークですので上手なブラッシングが一番の予防です。
かみ合わせのチェック
歯周病が進むと歯を支える歯槽骨が吸収して歯の移動が起こります。するとかみ合わせが変化してきます。時には歯が揺さぶられ、それによってさらに骨が減ってしまうことがあります(咬合性外傷)。必要な場合はかみ合わせの調整を行います。
PMTC
歯科衛生士による機械的なプロフェッショナルなクリーニングです。これによりバイオフィルムを取り去ります。
メンテナンスの期間はその方の状態に応じてご提案させていただきますが、少なくとも半年ごとには健診をお受けください。