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態癖とは❓
2016/02/09
態癖ってなぁに?
私たちは、自分では気づかない様々な習癖(身についた良くない癖)を
持っています。日常で、このささいな習癖が長期に及ぶと、歯を移動し、
顎や口の中など、さらには全身に大きな影響を及ぼします。この
『歯を移動し、顎や口の中などに悪影響を及ぼす習癖』を態癖と呼びます。
指しゃぶりや舌の癖が歯並びを悪くすることは、よく知られています。
歯は根っこが骨の中にしっかり埋まっているのですが、持続的な力を加えると動きます。
歯の矯正はその原理を応用してはを動かしています。
1日1時間でも繰り返し間けつ的(一定の時間をおいて、物事が起こったり、
やんだりすること)な力が加わる場合にも歯が動いてしまうことがわかってきました。
動物の体は本来、左右対称です。しかし、態癖によってアンバランスが進んでいきます。
体や顔を歪ませる態癖の代表は頬杖と睡眠態癖ですが、テレビを見る位置がいつも
決まっていて、その場所でご飯を食べているだけでも顎の位置は歪みます。
いつも片方の手で荷物を持つ、手の上に顎をのせて長時間読書をするなど様々な
ところで顎や体を歪ませる原因はあらゆるところにあります。
顎が歪むとバランスを補うために姿勢が歪みます。姿勢の歪みは様々な全身症状を
起こしますので、生活習慣を見つめなおすといいです。
態癖をとめるには?
まずは、本人しだいとなります。しかし、なかなか難しいものですし
他人から指摘を受けるには、その人との信頼関係が必要となります。
『意識をする』という点で、リマインダーカード(思い出しのカード)
の提示も有効と考えます。
生活習慣やお口に関する癖のチェック
◻︎ 寝るとき横を向いて寝ている
◻︎ 読書やテレビを見ている時、机に顔を乗せたり頬杖をついている
◻︎ お子さんが体操座りの時、顎を膝の上に乗せている
◻︎ 食事中、テレビを見ながら食べたり飲み物で流しこんでいる
◻︎ 柔らかい食べ物を好んで食べる
◻︎ 以前、爪を噛む癖、指しゃぶりをしたことがある、今もしている
◻︎ 口元が緊張しやすい(力が入りやすい くいしばり 吸引する癖)
◻︎ 口唇を巻き込んだり、なめたり、かんだりする
◻︎ 舌を出す癖(前 横)舌で歯を押す癖がある
◻︎ 舌が動きにくい、言葉が不明瞭である
◻︎ 吹奏楽器の演奏をしている
◻︎ その他生活習慣の中で顎や歯に力がかかるようなことがある
上記の癖があると口腔や周囲の筋肉、関節、歯周、歯並びに
よくありません。やめるように気をつけましょう。