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お口の機能を育てましょう
2016/03/14
お口の機能を育てるために離乳食を始めるときからできることを紹介します
離乳準備期とは…月齢 : 生後4〜5ヶ月ごろ
⭐️口に物を近づけると反射的にお口を開き、舌を出す「哺乳反射」をする時期
⭐️次第に自分の意思でおもちゃなどをしゃぶる動作がみられる時期
舌と口の動き: 唇にものが触れても舌をあまり出さない。また、この時期は、舌はまだ前後にしか動きません
歯の状態: まだ、歯は生えていません
全身の様子: 首がすわる。指しゃぶりを始める
食べられる物:母乳 ミルク
✳︎アドバイス
生後2ヶ月ごろから「指しゃぶり」や「手しゃぶり」が盛んになってきます
この時期のこれらの行動は、お口の機能の発育にとても重要な役割があります
「生きるために、口から栄養をとる。」という原始的な反射であるともいえます
また、スプーンなどを口にいれると嫌がることがありますが、この時期から慣れさせておくのも良いでしょう
口唇食べ期(ゴックン期)月齢: 生後5〜6ヶ月ごろ
⭐️食べ物をとり込むために口唇を閉じることを学ぶ時期
⭐️舌を前後に動かして、食べ物をのどまで運ぶことを学ぶ時期
舌と口の動き:口唇にスプーンなどが触れても舌でおしかえさなくなる
口の中に食べ物が入ると、口唇を閉じて舌でのどまで送り込む
歯の状態:一般的には、歯はまだ生えていませんが、中には下の前歯が少し見える子もいます
全身の様子:首がしっかりすわり、姿勢が安定する
まわりのおもちゃなどに興味を示し、盛んにペロペロなめるようになる
食べられるもの:母乳(ミルク)、おかゆの上澄み、10倍がゆ、スープ(調味料不要)
⭐️少しずつ歯が生えてくるので、むし歯菌の感染に要注意!
✳︎アドバイス
スプーンにのせた食べ物を目でしっかり認識させましょう
『おいしいね〜*\(^o^)/*』と、笑顔で声かけをしてあげるといいですね
舌食べ期(モグモグ期)月齢: 生後7〜8ヶ月ごろ
⭐️食べ物を舌と上あごで押しつぶすことを学ぶ時
舌と口の動き: 舌は前後の動きが活発になり、上下にも動くようになる
口唇は左右同時に伸縮し、引き締まってくる
歯の状態: 下の前歯がはえてくる
全身の状態: 姿勢が安定し、次第に座ってたべられるようになる
「ハイハイ」が始まる
食べられる物(目安):かぼちゃペースト、絹ごし豆腐、7倍がゆ
✳︎アドバイス
口に運ぶ前に、食べ物を見せて興味を引き出しましょう
一口サイズを舌の前方におき、自分でお口の中に取り込むようにしましょう
料理の味は、「薄味」にしましょう
歯ぐき食べ期(カミカミ期)月齢: 生後9ヶ月〜11ヶ月ごろ
⭐️前歯で噛み切り、奥歯の歯ぐきですりつぶして食べる練習をする時
舌と口の動き: 舌は前後、上下だけでなく左右にも動くようになる
奥の歯ぐきで噛むときに上下の口唇がねじれ噛む側の口角にくぼみができる
歯の状態: 上の前歯が生えてきて、奥歯の歯ぐきが盛り上がってくる
全身の状態: 「ハイハイ」から「つかまり立ち」へ
手で物をしっかりともてるようになる
食べられるもの(目安):熟したバナナ、耳を取った食パン、5倍がゆ →歯ぐきでつぶせる硬さ
✳︎アドバイス
手づかみ食べを始めましょう
細いものを前歯で噛み切ることで、一口量を覚えていきます
軟らかく茹でたジャガイモ、ニンジン、ブロッコリーなどを奥の歯ぐきですりつぶすように促しましょう
食事を食べだすと気になるのがむし歯ではないですか?
次にむし歯になりやすい時期について…です。参考にしてください‼️
① 乳歯が生える時期
永久歯に比べ乳歯はむし歯になりやすいです
この時期は離乳食を終え、食事のバリエーションも広がり食事の回数も増える
ことから注意が必要です
② 永久歯が生える時
生えたばかりの永久歯、特に6歳頃に生える「第一大臼歯」は噛み合せの溝が
深く、磨き残しも多くむし歯になる確率が高くなります
③ 思春期の時期(中学校入学〜成人前位まで)
その中でも、中学3学年ごろにむし歯が出来やすいと言われています。
生活の変化から偏った食生活などの条件が重なっているためと考えられています。
その頃は永久歯にむし歯が急に増える時期にも当たり、むし歯に対する抵抗力
が弱まったり、むし歯が出来ても痛みを感じにくいといったことで出来やすく
なると言われています。
(^O^)/ 噛み合せや歯並びなどが原因で歯に歯垢がたまりやすく、歯磨きをしてい
てもむし歯になりやすくなってしまいます。
むし歯予防のためにキシリトールやプロデンティスを摂ることもオススメです。
※プロデンティスとは…
人口腔細菌由来の『Lロイテル菌(天然乳酸菌))』はお口の中のむし歯菌や歯周病菌
を殺菌、抑制することでむし歯菌や歯周病菌を抑制します。
舐めやすいトローチタイプがあります。