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腸内フローラ
2016/03/30
腸内フローラって?
最近腸内フローラという言葉をよく耳にしますね。
私たち人間の体は60兆個の細胞でできています。
それに対し、人間の腸には数百種600兆とも1000兆ともいわれる細菌が住んでおります。
顕微鏡でみると腸に群生している様がお花畑のように見えることから腸内フローラと呼ばれるようになったそうです。
この腸内フローラの状態は人によって違いがあります。
理想的なバランスは善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割です。
善玉菌には免疫細胞を活性化させる作用もあります。
腸は第2の脳
小腸はリンパがあり免疫力が大きい臓器です。
小腸や大腸には8割のリンパ組織が集まっていて、Bリンパ球、Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞などが強力に働いています。
この免疫系は脳の指令を受けずに働いています。そのため『腸は第2の脳』といわれています。
私たちの身体は口から肛門まで1本のチューブのような管でつながっています。
口から食べたものはこのチューブを通る間に消化吸収され、はじめて栄養として役立ちます。
つまり、十分に栄養をとっているようにみえても、それが吸収されずに排泄されていては栄養にならないのです。
歯科治療後のメンテナンスで良い状態を長く維持するためには、ご本人の生活習慣と免疫力が大きく関わってくるのですが、この免疫力を左右するのが栄養状態であり、腸内環境なのです。
しばしばできる口内炎や多発するむし歯、重度の歯周病など、食事の内容からお聞きすることが必要と思われることがあります。
患者さんによくなっていただきたいという思いから当院の歯科医師は歯科栄養学のトレーニングを受けております。
健康な身体と健康な歯を同時に得られるよう日々の生活を見直していきましょう。