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お薬手帳をお持ちください
2016/04/30
お薬手帳をお持ちください
受診の際は毎回お薬手帳をお持ちください。お薬が変わったときはお申し出ください。
歯科治療と持病
皆さまは歯科治療に対して『キーンとドリルのようなもので硬い歯を削る』というイメージをお持ちかもしれません。
しかし実際にはお口の特殊性(粘膜におおわれている)のため、出血を伴う処置が多いのです。
例えば簡単な歯石除去でも歯肉炎があれば、出血します。健康な方であれば気にする必要がないレベルでも心臓に持病のある方では問題となることがあります。
このように色々な病気に応じて注意点も多々ありますのでご自身を危険から守るためにご自身の今までの病気や健康状態については、詳しくお知らせください。
病気や服用されている薬によっては歯科治療に注意が必要で、それを確認するのにお薬手帳がたいへん役にたちます。ぜひともご持参ください。健康保険証と一緒に保管されると忘れなくてよろしいかと思います。
また病院で注射治療、点滴治療を受けていらっしゃる場合には、その旨お知らせください。注射薬については、お薬手帳には載っておりません。お薬によっては歯科治療に影響します。内容がわかられない場合は、医科の主治医の先生にこちらから照会することもできます。
骨粗しょう症のお薬
ビスフォスフォネート系製剤(BP製剤)は骨粗しょう症やがんの骨転移などに対して有効なため多くの方々に使用されています。
しかし、近年BP製剤使用経験のある患者様が抜歯などの歯科治療後に顎骨壊死を発症したという報告が多数報告されております。内服薬よりも注射薬の方が発症頻度が高く、長期間使用している方でより起こりやすくなっています。
当院では歯科治療の緊急性、お薬を休薬することのメリット、デメリットを考慮し主治医とも連携をとって対応しております。ビスフォスフォネート製剤を使用されている方は必ずお知らせください。
系統は違いますが、近年骨粗しょう症にも認可された分子標的薬(デノスマブ/ランマーク)も同様の顎骨壊死が起きることが報告されております。
骨粗しょう症の薬を始めようという時は、あらかじめ抜歯等の歯科治療を終わらせてブラッシング等の口腔ケアにつとめましょう。お口を清潔に保つことでリスクが減ることがわかっております。
ご心配な点はおたずね下さい。個人情報は厳重に管理いたします。