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歯周病と関節リュウマチの意外な関係
2016/06/23
関節リュウマチとは
関節リュウマチとは免疫異常により、関節に腫れや痛みをともなう炎症が起こる病気です。
手指及び肘、肩、膝における滑膜と呼ばれるところの慢性炎症(慢性骨膜炎)です。
軟骨や骨が破壊されて変形します。
起床時に関節のこわばりや痛み、腫れがあり、進行すると関節の変形や手の運動が制限され、機能障害がおきます。
原因は免疫異常、特定の細菌、ウイルス、遺伝などが考えられます。
関節リュウマチ患者さんに対する私たち歯科衛生士の役割
歯周病とリウマチには同じ炎症性サイトカインが深く関わっています。
関節リュウマチ患者は歯周病にかかりやすく、歯周病が重症化しやすいことが
分かっています。
また歯周病があるとリウマチが進行しやすい理由として歯周病菌のPg菌の
もつ酵素(シトルリン化変換酵素)により、リウマチに関連する自己抗体(シトルリン化
タンパク)が増えるためと推測されます。
また歯周病が進行する理由として手指障害による不十分なプラークコントロールや
リュウマチ薬により感染しやすくなることが考えられます。
患者1人ひとりに合わせた口腔衛生指導を行う
関節症状や心理状況に配慮して精神的サポートを行う
免疫力を高めるお口の体操
今井一彰先生が発信されている「あいうべ体操」です。
当院でもあいうべ体操を取り入れています。
舌癖や、舌の低位による噛みしめ、口腔周囲筋の強化、
リハビリなど様々な症状の改善を目的とします。
リウマチは口呼吸の弊害を受けて発症する自己免疫疾患
です。
あいうべ体操を行うことで、正常な舌の位置に改善し、
口呼吸から鼻呼吸へ改善してリウマチによる症状を
軽減、改善へ導きます。
その他、自律神経の乱れによって起こる慢性疾患や
様々な症状にも効果があります。
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に開く
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
1日に30セットを目安に続けるのが基本です。