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口腔ケア
2016/08/28
口腔ケアとは、
口のもっているあらゆる働きを維持・改善するためにおこないます。
口腔内をきれいに保つことを目的とした口腔清掃と、摂食・嚥下などの働きを
よくするためのリハビリとが口腔ケアだと考えられています。
1 歯みがき
歯みがきは口腔乾燥症と密接な関係があります。
歯みがきができていないとお口の乾燥になりやすいです。
①歯みがきのポイント
歯ブラシの毛先を歯にしっかりあてて、小きざみなに動かす
軽い力でみがく
強い力でみがくと、歯ブラシの毛先が開いてしまうため、上手に歯をみがくことができません。
また、歯肉を傷つけることもあるので、歯ブラシを鉛筆のようにもち、軽い力でみがきましょう。
☆歯ブラシの毛先が少しでもひらいてきたらとりかえましょう
順番に1本1本をていねいに
②歯ブラシ以外の器具を使って
デンタルフロス 歯間ブラシ 電動歯ブラシ
☆歯磨剤にラウリル硫酸ナトリウムが入っているものは使用しない方が良いです。
保湿剤を使用するようにしてください。
2 うがい
食事前後や口が渇く時などのうがいはとても大切です。うがいは、口の中の食べかすや歯みがき後の
よごれを洗い流す目的で行いますが、感染防止や口のまわりのリハビリにも有効です。
お茶 塩水 レモン汁(数滴) 重曹水 洗口剤 市販の含嗽剤 保湿剤入り洗口剤などがあります。
3舌と粘膜のケア
歯みがきのあと、舌、上あご、ほほの内側の粘膜をきれいにします。
うがいや保湿剤などでお口の中をしめらせてから、ごく柔らかい歯ブラシや、舌ブラシ、
スポンジブラシなどで、やさしくこすりましょう。
4 入れ歯の手入れ
入れ歯がよごれたままでは、口腔内の衛生状態を保つことはできません。
入れ歯は食事のたびにはずして洗いましょう。
☆口腔内の保湿にこころがけて、お口をポカンと開けている人はなるべく閉じるように 蒸発をしないように努めましょう。
唾液にはこんな働きがあります
☆口の中の水分を保ち、乾燥をふせぐ
☆消化液として働く
☆食塊を形成し飲み込みやすくする
☆食物から味成分をとかし、味を舌で感じさせる
☆発音をなめらかにする
☆口の中をきれいにし、歯と口腔粘膜を保護する
☆歯を石灰化し、歯を守る
☆口の中の細菌の増殖を抑制する(抗菌・殺菌作用)
☆酸やアルカリをやわらげる(緩衝作用)
☆入れ歯を維持する
口腔乾燥症の予防のポイント
1 こまめに水分を補給する
体の水分が不足すると口の中も乾燥するので、お茶や水、
スポーツドリンクなどこまめな水分補給が必要です
2 うがいの回数を増やす
一回分のうがいに用いる水の量は少なめ(20~30cc)にして、
うがいの回数を増やす
3 室内の温度・湿度に気をつける
空気が乾燥する時期は、加湿器を使用して室内の乾燥を防ぐ。
また、室内の換気や温度にも注意。
4 かむ回数を増やす
食事の際、かむ回数を増やして唾液の分泌を促進する。
5 乾燥予防や保湿用の洗口液・薬剤などを使う
保湿用洗口液、保湿剤、人口唾液などを用いる。
歯科医師・歯科衛生士に相談してから使うようにする。
唾液の分泌をよくする唾液腺マッサージ
①耳下腺のマッサージ ②顎下腺のマッサージ ③舌下腺のマッサージ
指全体で耳の前、上の奥歯の 親指を顎の骨の内側の柔らか 両手の親指をそろえて、あごの
あたりを後ろから前に円を描く い部分に当て、耳の下から顎 下から軽く押す。
の下までを順番に押す。
食べる前には舌運動を
口を閉じて舌を動かすと唾液の分泌が促され、口の働きが良くなります。