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食べること、飲み込むことは生まれもっている体の機能ではありません❗️
2016/10/14
舌の発達は、赤ちゃん時期からが大切
母乳育児は、噛む筋肉(咀嚼筋)を鍛えて、食べる機能を発達させます。
授乳で噛む力や正しい嚥下を身につけることが、その後のお口の発達に重要です。
機能が十分発達しないままでの離乳食への移行は、上手く食べられないだけでなく、
その後の発達に悪影響を及ぼします。
お母さんの乳首を吸うとき、赤ちゃんは、下顎を前に出し上下運動(噛む動き)をしています。
くちびると舌で乳首を取り込み、舌で乳首を上あごに押し付けて搾り出します。
決して吸引はしていません。
⭐️母乳が出ない場合(哺乳瓶)
咬合型乳首といって哺乳瓶でも母乳を吸うときと同じような筋活動が行える乳首があります。
正しい飲み込みは離乳時期からが大切
厚労省の「離乳食の進め方の目安」には、5〜6ヶ月から開始となっていますが、
明確な根拠はありません。
WHOは、生後6ヶ月間は、母乳だけで育てるように勧告しており、7ヶ月目からの開始で遅くありませんし、ゆっくり始めた方がスムーズです。
離乳食の開始は、月齢だけで決めるのではなく発達段階をみて移行するべきです。
⭐️離乳食開始の目安
お乳を上手に飲める力がついていること。
噛む練習の前に、「飲み込む力」が十分ついている事が必要です。
お腹が空いてお乳を飲み込み始めたら一気に飲み終わり満足している。次まで十分時間が開く。
だらだら飲みではない。離乳期にこの生活のリズムがついていることも重要です。
哺乳瓶の場合は、咬合型乳首で200ccを20分以内に常に飲めることが目安になります。
正しく食べること、飲み込むことは授乳の時期からの経験が重要となります。
離乳食も赤ちゃんの全身の発達に合わせて食べ物の固さや量を徐々に
ステップアップしてください。
決して無理をせず赤ちゃんのペースに合わせて楽しく進めていきましょう。