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保険治療の総入れ歯(総義歯)

2016/12/09



総入れ歯とは、 自分の歯が1本も残っていない場合に行う治療です。

 総入れ歯は床(しょう)と呼ばれるピンクの土台(合成樹脂)の上に人工歯が並んでいて

噛み合わせや、審美を回復させる目的で使います。

 

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1 入れ歯の作成の流れ

 

①お口の中の型を採ります。

②入れ歯の高さを決めます。

③入れ歯の歯並びを決めま す。 
④完成です。
(途中何回か 高さ、歯並びを合わせることがあるので4回以上かかることもあります。)

 

2 お手入れ、入れ歯の清掃、保管など
● 入れ歯は流水下でブラシを使って清掃する。
●必要に応じて入れ歯洗浄剤(ポリデントなど)を使用する。
●歯磨き粉など(研磨剤が入ってるもの)は、入れ歯を傷付けるので使用しない。
●寝る時は、基本的に入れ歯は外しておく。
(外した入れ歯は良く洗い、保存容器の水の中に入れて保管しておくようにする)
状態によっては、寝る時も義歯を装着したままにするように指示がある場合があります。
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3 注意点、欠点(デメリット)など

1 )総入れ歯の使用に関しての注意事項

 

●入れ歯にとって不向きな食材(ザーサイなど「しんなり」したもの)があるので、

   入れ歯装着当初は避けられるといいでしょう。

●最初は食べやすい食物を選び、小さく切って食べるようにしましょう。

●前歯で噛み切らず、出来るだけ両側で噛むように気をつけましょう。

●熱い食物を気をつける。(入れ歯には温度感覚がないため)

●最初は発音しにくいことがあるので、声を出して本を読むなど発音練習すると

    良いでしょう。

●圧迫感がある場合には入れ歯を時々外し、しばらくしてから再び装着するようにする。

これを繰り返しながら、徐々に装着している時間を長くするようにする。

●痛みがある場合には入れ歯を外しておき、歯科医院で入れ歯の調整を行ってもらう。

●顎の骨が少しずつ変化していきますので、定期的な調整が必要です。

 

 

2)総入れ歯のデメリット

 

●咀嚼能率(物を噛む能力)が低い 。 (天然歯の約10〜20%)

●違和感が強い。

●顎の骨がだんだんと痩せてくることで、徐々に合わなくなってくる。

         (定期的な調整が必要)

●落ちたり外れたりしやすい。

 

 

まとめ
総入れ歯は、自分の歯に比べると噛む力は、かなり劣ってしまいます。
 ですが唾液をしっかり出したり、噛み方を気をつけるなどの
ちょっとした工夫で改善できる点は多くあります。
総入れ歯の使用にあたって、わからないことがあればいつでも相談して下さい。

 

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