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6歳までに身につけさせたい習慣
2018/09/01
「悪い癖:つめ噛み、指しゃぶり」が、歯並びに影響する
上下で合計20本の乳歯は「正しい姿勢、正しく噛む、正しく飲む」ということが守られると、
悪い癖がなければ理想的に並びます。悪い癖は歯並びに大きな影響を与えます。
たとえば指しゃぶりの癖は、常に上下の歯の間に指が入ってるため、
そこにスペースができた歯並び、すなわち上下の歯がかみ合わない状態の歯並びになってしまいます。
上唇を上下の前歯で噛む癖、下唇を噛む癖、つめを噛む癖なども歯列不正につながります。
また、この時期の「頬杖」も大きな問題を惹き起こします。頬杖は日常的な習慣で歯並びを
外力で内側に押し込み、「狭い歯並び」になってしまうばかりでなく、顎の発育まで妨げます。
すなわち手からの外力が、下顎を奥に押し込むように加わるからです。
「正しい姿勢、正しく噛む、正しく飲む」この習慣を身につける
正常に機能させるためにはまず初めに「正しい姿勢」で食事をすることが必要です。
猫背で食事をすると下顎が前方にずれ、前噛みになります。すなわち奥歯に食品をのせ、
頬と舌を使い咀嚼するという基本が崩れてしまいます。
次に「正しく噛む」ことです。
いちばん「正しくない噛み方」は、上下の唇が開いた状態で、「クチャクチャ」噛むことです。
これは悪習癖による歯列不正のなかでも上下の歯がきちんと噛み合っていない子どもに多くみられます。
こねるような噛み方も前噛みになりがちで、後方の歯列が狭くなり、姿勢まで崩れてきます。
最後に、「正しく飲む」ということも重要です。
「やや顎を引いて、上下の唇をしっかりと閉じ、きちんと「ごっくん」とゆっくり飲む
これが正しい飲み方です。この飲み込み方によって、
口輪筋ー頬筋ー咽頭収縮筋が連動し、歯列の内部では舌がきちんと機能します。
飲む時、下顎を上に少し上げ、上下の唇が半開きの状態で飲み込まないようにしましょう。
この時期の食事は離乳食から始まり、軟らかいものが、多くなります。しかし、だからといって
楽に噛んで飲んではいけないのです。
正しい姿勢で、唇を閉じ奥歯で「もぐもぐ」噛んで、少し顎を引いて「ごっくん」と飲む。
乳歯列が完成する3歳までにこの習慣をきちんと指導し、小学校に入学するまでには、
言われなくても自分の習慣となるように見守ることが重要です。